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JAMSTECが新たなプラスチックの検出方法を開発 海洋プラ分布の測定に貢献の可能性

海洋研究開発機構(JAMSTEC)は5日、朱春茂研究員らが、物質によって決まった波長の光が吸収される性質を利用した「差分吸収分光法」と2次元画像の多波長情報を用いた「ハイパースペクトル画像診断技術」を組み合わせた新たなプラスチックの検出方法を開発したと発表した。空中から世界の海洋プラスチック分布を測定することへの貢献が期待されている。

海洋プラスチックごみの地球に対する悪影響が深刻化しており、その影響を知るためにより効率的な解析が求められる。JAMSTECはこれまでハイパースペクトル計測の有効性を示してきたが、その適用範囲は水を除去した後のプラスチックサンプルに限られていた。

水面付近にあるプラスチックで水分が付着していたり、またはわずかに水没していたりする状態でも検知できるのかー。研究ではその可能性を評価するために、プラスチックを深さ2.5~15ミリメートルまで沈めて、反射してきた光の強度「反射光スペクトル」を解析。

スペクトル解析における水の影響を除去する方法を新たに開発し、世界のプラスチックごみの約7割を占める9種のポリマーの最適な波長範囲を見つけた。

研究チームは「将来的には、太陽光を光源としたドローンや航空機、人工衛星など空中から海洋のプラスチックの時空間的分布の理解に貢献することが期待される」としている。