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人の予約パターンのなかに普遍的な数理法則 京大研究Gが発見

京都大学の梅野健教授らの研究グループは先月29日、ホテルやレンタカー、美容院などの予約曲線の中に、普遍的な数理法則―指数法則―が成立することを発見したと発表した。これは鉄道における需給調整の実現など、さまざまな分野で応用される可能性がある。

研究グループによると、これは業種、市況に依らず成り立ち、ビジネス環境の中での競争力などの通常数値化することが困難な特性を定量化する新たなマクロ指標を構築できるというもの。

この法則の知見によって、一般的な需給を調整する変動価格制の汎用型価格決定アルゴリズムを構築すること、変動価格制の価格決定が公正であるか否かをこの法則を基準にして評価することが可能となるという。

梅野教授は「協力パートナーから得られた膨大な実販売予約データから指数法則という普遍法則が出てきたことは大変驚きであると同時に新法則の発見の喜びがあった」と語っている。