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自動運転での危機予知への活用に期待 産総研の研究チームが視覚情報から物体に働く力を想起するAIの開発に成功

産業技術総合研究所(産総研)は先月29日、花井亮主任研究員らのチームが視覚情報から物体間に働く力を想起するAI技術を開発したと発表した。研究が進めば、自動運転における危険予知などで活用される見込みもある。

研究ではカゴの中にある物体が周囲の物体と接触することで、力の大まかな分布をAIに想起させることに成功した。視覚情報から「崩しそう」「つぶしそう」と想像する力を獲得し、物体を「壊さないよう」人間らしい推論に基づく行動をAIに立案させることに成功したという。

研究チームは「将来的には自動運転における危険予知や衛星画像からの災害予知など広い分野への適用を目指す」とコメントした。