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CO2排出抑えた廃棄バイオバス利用を加速 名大教授らが新たな方法でメタノール・水素を高効率で抽出

名古屋大学大学院環境学研究科の日比野高士教授らの研究グループと㈱SOKENは9月29日、共同研究により廃棄バイオマスの1つである「リグノスルホン酸塩」を電気分解して、陽極でメタノールおよび陰極で水素を合成する手法を新たに開発したと発表した。二酸化炭素の削減に大きく貢献できるとしている。

研究では、新発想として酸化剤を電気化学的に陽極で生成し、リグノスルホン酸塩のメトキシ基を攻撃することによってメタノールを高効率で抽出することに成功した。これまでの方法では酸塩を熱・触媒変換しており画期的だ。

これは燃料や医薬品原料など幅広い用途があるメタノールを産出するだけでなく、低環境負荷な反応条件のための電源に再生可能エネルギーに活用可能で、代替燃料となる水素も併産できることから二酸化炭素の削減に大きく貢献できるとされる。

また研究グループは、「この手法では、メタノールと水素の合成を通じてC1化学の新たな道を開くことが期待される」と説明している。

※C1化学:シンガス、メタンやメタノールなど1つの炭素化合物から複数の同化合物を合成する化学反応プロセス