産業技術総合研究所(産総研)の木下基研究グループ長らのチーム26日、高い電磁波「テラヘルツ波」の吸収率と高速熱応答性の両立に加え、製造性に優れたテラヘルツ波吸収体を開発したと発表した。
研究では高い吸収率でありながら高速温度上昇を実現する3次元中空構造を考案し、3Dプリンターと無電解めっき技術でその構造体を作製。評価の結果、6G帯で99%以上の吸収率を達成し、従来品の2倍以上の温度上昇速度を実現した。
産総研は「今後も産業界のニーズや市場などを勘案して、産学連携によって研究開発を積極的に推し進め、課題の解決につながるような光学部材を簡便に作成する技術やコンセプトの創出を行っていく」としている。