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小頭症などの原因解明に期待 帝京大らの研究Gが仕組み発見

帝京大学の厚味厳一教授は25日、細胞が増殖するタイミングが細胞のアンテナ「一次繊毛」によって適切に制御される仕組みを北海道大学などとの共同研究により発見した。小頭症など臓器形成不全症の原因解明につながることが期待されている。

研究グループは網羅的手法を用いてTctex-1に結合するタンパク質を探索し、これまで役割がほとんど解明されていなかったタンパク質リン酸化酵素である微小管結合性セリンスレオニンキナーゼ4(MAST4)を発見した。

MAST4がキナーゼドメインでTctex-1と結合し、一次繊毛の根元でTctex-1のリン酸化を増強することによって、一次繊毛を短縮させることを解明した。

研究グループは「一次繊毛の短縮の異常は、小頭症などの繊毛病につながることから、研究成果が繊毛病の原因解明につながることが期待される」とした。