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定型表現の学習でTOEFLなどスコア向上? 流ちょう性の評価アップの可能性 早稲田大

早稲田大の大隈記念講堂

早稲田大学の瀧澤嵩太朗(たきざわ・こうたろう)大学院生と鈴木駿吾次席研究員は、2語の定型表現を利用するとより流ちょうに英語をスピーキングできると発見した。TOEFLやIELTSなどの試験では、流ちょう性が評価されており定型表現の学習はスコアの向上に貢献する可能性があるという。

研究グループは英語を学習する日本人大学生110人を対象に「スマートフォンの良い点・悪い点」について、英語を用いて自由に話してもらった。「話すスピード」「節内外の沈黙の数と長さ」「言い直しや繰り返しの数」などを測定。I thinkといった連鎖句が定型表現として使われる頻度と結びつきの強さを6段階で評価した。

その結果、「for example」や「reason for」「of course」などは流ちょう性評価が高くなり、「I think」「young people」「many people」などは低くなっていた。節内外の沈黙の数と長さのみで61.8%の流ちょう生評価が説明でき、残りの38.2%のうち0.8%は定型表現で理由付けできるとしている。

グループは「流ちょうさを高めるには簡単で頻繁に使用される定型表現を適切に使えることが重要」と評価し「英語を学習している人や現場の先生の一助になれば幸いです」とコメントしている。