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地震予報のブレイン グーグルとヤフーで「緊急大地震予報」を開始 「地震予報をタイムリーに」

グーグルやヤフーで掲載される緊急大地震予報の画像(ブレイン提供)

地震予測のブレイン(静岡県)は今月6日から、グーグルとヤフー検索の利用者に地震の発生リスクを伝える「緊急大地震予報」の発信を始めたと発表した。マグニチュード(M)7級以上の地震が予知された場合、その対象地域において検索エンジン内で通知する。緊急地震速報が間に合わない地域にも事前に警告することで被害の軽減につなげる。

ブレインはアプリ「ゆれズバ」や携帯メール、ショートメッセージサービス(SMS)で利用者に地震予報を通知している。過去には能登半島地震や宮城県沖地震といった大地震を予報しており、昨年6月時点でM5または震度5以上の地震的中率は94.4%に上る。

高い精度を誇る中、サービスを広く周知することが課題。そこで、M7以上の地震が予測された際、被災する可能性がある地域に住む人々にそれを伝える広告を展開する。パソコンでクリックやスマートフォンでタップをすればゆれズバをダウンロードする画面に移行し、アプリ内の「最新予報閲覧」を確認できる。

最新予報閲覧を見れば、予報対象地域と直近の地震活動履歴が分かる。気象庁の緊急地震速報は震源に近い地点では情報到達が間に合わないという欠点があるが、事前にリスクを周知することで住民の安全を守ることができる。

内山義英代表は「国民が最も必要としている大地震の事前情報を、タイムリーに予報者から直接お届けできることの意義は大きい」と説明。「今後も困難やあつれきが待ち受けるかもしれないが、国民の命の安全と安心を守り続けて社会に貢献したい」と力を込めている。

最新予報閲覧はクレジットカードで、120円を支払うと閲覧することができる。