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新種「キタノマルカワモズク」 都心でのカワモズク科確認に驚がく 国立科学博物館ら

キタノマルカワモズク

国立科学博物館と鹿児島大学は13日、新種の紅藻を北の丸公園(東京都)で発見したと発表した。多くが絶滅危惧種に分類される「カワモズク」科の藻類で、都内で同科の新種が確認されるのは初めて。

新種は公園の滝つぼから見つかった。旧江戸城北の丸の跡地から発見されたことから「キタノマルカワモズク」と命名されている。高さ4ミリに達する赤茶色の筆のような形をしており、滝つぼの底にある岩盤を覆うように着生していた。

同科は自然な湧き水や田園の小川付近に生息することが多く、都心部から発見されることは驚きだという。研究グループは人工的に管理されている特殊な環境が、キタノマルカワモズクの生存に大きな役割を果たしたと分析している。

研究成果は、昨年11月22日付の「国立科学博物館研究報告」に掲載されている。