アバター設置のイメージ図
近畿大学病院とアバター事業を手掛ける「AVITA」は4日、アバターを利用した受付支援業務の可能性を検証する実証実験を10日から開始すると発表した。受付業務の負担軽減を図るという。設置期間は今年5月9日まで。
近畿大病院は1日あたり約2200人の外来患者と約750人の入院患者が訪れる。患者の長時間の待機や他言語対応が課題だ。アバターやAI(人工知能)技術に強みがあるAVITAと協力し、同社の接客サービス「AVACOM」を受付に設置して実証実験を行う。
実験では来院者がAVACOMのマイクに話しかけると、受付担当の職員が遠隔で操作するアバターが対応する。将来的にはAIが受付だけでなく、手術や入院時の説明を行えるサポーターとして活躍できる環境を目指す。
両者は「受付業務の無⼈化を実現する初の⼤学病院を目標とする」とし「医療DXを推進してサービスの向上、先進医療の実践、働き方改革に取り組んでいきたい」と説明している。