千葉大学
千葉大学の一川誠教授らのグループは31日、何かに没頭する「フロー体験」中の時間感覚のゆがみを調べた。課題に集中して目標に向かえないほど短く感じ、そうでないほど長いと感じる傾向があると確認されている。同日付の国際学術誌に公開されている。
チームは実験で、学生20人にタイピングゲームを行ってもらった。15通りの短文を素早く打ってもらい4回判定。それぞれの試行の後に、「不安」や「リラックス」「緊張した」などの気分を評価している。
その結果、ゲームへの集中度が高いが、目標に向かえていなかったり、状況をコントロールできていないと時間を短く感じると判明。高い集中力で気持ちの充実感が高いほど時間が長く思えると認められた。
グループは「楽しい時間を大きく伸ばす方法論の確立など、時間の長さの圧縮や拡張に向けた応用が期待される」としている。