内耳オルガノイド
キリンと北里大学は23日、難聴状態を模倣した「ヒトiPS細胞由来内耳オルガノイド」を用いた機能性素材の有効性に関する共同研究を今月から開始すると発表した。加齢性難聴の予防と改善効果の検証を行うとしている。
難聴は根本的な解決策や予防策がなく、現状は補聴以外の解決策が見いだされていない。一方で、医薬品開発や医薬品以外での改善に対するニーズが高まっている。北里大の藤岡正人教授らのグループは、内耳オルガノイドを作製し、機能性素材が内耳感覚と聴覚神経細胞に与える保護効果を検証するという。