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EVの無限走行 道路の約2%に充電場所設置で可能 東大

DWPT設置による無限走行のイメージ

東京大学の本間裕大准教授らの研究チームは6日、走行中に充電できる「DWPT」を用いた無限走行を実現する社会像を提示した。道路全体の1.6%程度にDWPTを作成することで、永遠に電気自動車(EV)を走り続けさせることが可能になるという。

DWPTは道路に埋め込まれたコイルから電力を供給して、EVの充電を不要にするシステム。普及の障害となっている充電スタンドの待ち時間をなくす効果が期待される。だが、DWPTをどこにどの程度敷設すればよいのかが、明確に示されていなかった。

本間准教授らのチームは必要な敷設量と最適配置を考案。埼玉県川越市を対象とした場合、市内の道路150キロに対して2.359メートル設置するのみで、走り続けることが可能になると明らかにしている。

チームは「DWPTが低炭素社会の実現に向けた重要な鍵となると確信しており、今後のさらなる発展と普及に向けた取り組みを続けていきたい」とコメントした。