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クマノミは海流が強いほど孵化海域での幼魚の滞留が減る 北大研究Gが報告

北海道大学の仲岡雅裕教授らの研究グループは、クマノミ類で孵化海域での稚魚の滞留が、単純な地形条件では決まらず、海流の強さが影響することを明らかにしたと発表した。開放性海岸よりも半閉鎖性湾で魚の滞留が減り、滞留は地形条件よりも海流の強さの測定が重要と報告している。

研究グループは、フィリピンの半閉鎖性湾と開放性海岸という対照的な2海域でクマノミ類の2種(ハマクマノミとハナビラクマノミ)の分散を、DNAの親子鑑定による実証と海水流動モデルによるシミュレーションを組み合わせて調べた。

そして、地形条件と海流の強さが仔魚の生まれた海域での滞留に影響するのかを検証した。親子鑑定の結果、両種とも仔魚が滞留しやすいと予想された半閉鎖性湾よりも、開放性海岸にてその場で生まれた個体の割合が大きいことが分かった。

この結果は2海域で構築した海水流動モデル上でのシミュレーションの結果とも傾向が一致しました。半閉鎖性湾では沖合方向への海流がより強く、仔魚が沖合に流され、孵化海域での滞留が減ることが示唆された。