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京大研究Gが発表「スクランプラーゼの活性化には細胞外カルシウムが重要」

京都大学の鈴木淳教授らの研究グループは13日、生体内で不要な細胞を除去する分解するメカニズムを明らかにしたと発表した。

研究グループは、スクランブラーゼの活性化には細胞外カルシウムが重要なことを発⾒した。通常カルシウムは、細胞外から内に流⼊することでタンパク質を活性化することが知られている。しかし、スクランブラーゼの活性化には、細胞外から内まで⾄らず、途中の膜貫通領域へのカルシウムの流⼊が重要だと分かった。

この際、カルシウムがのりとして作用することで、2つの膜貫通領域を近づけることでスクランプラーゼが活性化することが示された。

研究グループは「スクランブラーゼは神経細胞において不要な細胞だけなく、⽣きた細胞の不要な領域を除去する際にも機能すると考えられている。今後、神経変性疾患や精神疾患がどのように発症するのか。メカニズムを理解するうえにおいても、本研究は重要な知⾒をもたらす」としている。