東北大学
東北大学と武田薬品工業は17日、臨床試験ネットワーク構築を目的とした「プロジェクト蒼天」を開始したと発表した。期間は今年10月~27年9月まで。患者に医薬品や医療が適切に提供されるプロセスの向上を目指す。
プロジェクト蒼天では患者から得たデータを用いて臨床試験の参加に適した人を特定するデータベースや人工知能(AI)を活用した臨床開発、両者の連携を通じて新しい薬品開発などにつなげたい考え。
東北大の張替秀郎(はりがね・ひでお)大学病院長は「東北地方で蓄積した医療情報や人的ネットワークを使って、革新的な治療法の開発を加速させる重要な一歩だ」と評価。「武田薬品との戦略的連携に、大いに期待している」としている。