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アジサイはなぜ丸い咲き方をする? 形態形成遺伝子で説明 日本大など5大学

(左)がく咲き(右)手まり咲きのアジサイ

日本大学と滋賀県立大学、宇都宮大学など5機関からなるグループは13日、アジサイが球状に花を咲かせる「手まり咲き」を起こす要因を分析した。その結果、花の形態形成に関わる遺伝子「Temary」(テマリ―)を発見している。

アジサイには密集した小さな花の周りに大きな飾り花がつく「がく咲き」と手まり咲きの2種類がある。グループはおよそ150体のアジサイのデータを収集。球状に咲く「フラウヨシミ」と「ホシアジサイ」、「ブルーピコティ」、大きな飾り花をつける「ポージィブーケ」と「グレイス」、「ブルースカイ」のデータを解読した。

研究でTemaryの存在を突き止め、手まり咲きにちなんで命名された。この遺伝子には3種類の機能欠損が存在し、手まり咲きはそれらの変異で発生していると説明できるという。

グループは「アジサイの効率的な育種につながる」としている。