東京科学大学
東京科学大学の久保田健太大学院生と田中博人准教授の研究チームは、ハチドリ型の羽ばたき機に張ったセンサーのデータから微弱な風の向きを機械学習で区別することに成功したとしている。飛行ロボットの研究開発への応用が期待できそうだ。
これまでの研究で飛行する鳥や昆虫の翼には伸び縮みに反応する感覚器が存在すると知られていた。だが、そこからどのような情報を取り出して飛行に役立てているかは未解明であった。
チームは羽ばたき機7カ所にセンサーを貼り、弱い風の中で羽ばたかせて機械学習をした。その結果、羽ばたきから高精度で風を区別することに成功。羽ばたき0.2周期の短い情報でも高い正確さで区別することに成功したという。
田中准教授らは「今後、⽣物を規範とした⽻ばたき⾶⾏ロボットの研究開発において、⾵の状況を⾶⾏制御にフィードバックできる⾵感覚の実装への応⽤が期待できる」としている。