東京海洋大学の小橋史明教授ら研究グループは14日、北太平洋亜熱帯域の負荷さ100~500㍍に分布する水塊『亜熱帯モード水』が、発生する台風の強弱に影響を与えていることを明らかにした。
研究では東西5000キロ、南北1500キロの広がりをもつ〝水塊〟が、大気に影響を与えていることを示した。将来的に水塊の縮小が予測されており、地球温暖化に伴う海面水温上昇、台風強化、海洋貧栄養化、生物生産減少が強化されることが予測される。
研究グループは「研究は亜熱帯モード水のような広がりをもった水塊もまた大気に能動的に影響することを示した」と説明。「この結果は中緯度の待機海洋相互作用の研究をさらに発展させることが期待できる」と話している。