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半年から3歳までの保育施設利用 意思疎通や運動、課題解決力を強化 東北大

東北大学

東北大学の金森啓太医師と大田千晴教授らのチームは、4万人のデータから子どもの発達を解析した。1歳未満から保育施設を使った子どもはコミュニケーションや運動、問題解決力などの発達が良いことが分かったと先月発表している。

研究グループは保育施設の利用状況に欠損のない約4万人を対象に、生後半年から1歳までに保育施設を利用して3歳まで継続した子どもとそうでない子を比較。コミュニケーション力と粗大運動、微細運動、問題解決力、個人社会スキルを評価した。

その結果、全てで施設利用者がしなかった人を上回った。特にコミュニケーションと個人社会スキルで大きな差が生まれていたという。

グループは「早期の保育施設利用に対するポジティブな効果が示された」と評価。「発達を促進するために望ましい社会を形成していくことにつながる」としている。