岡山大学・津島キャンパス時計塔
岡山大学の小原隆史助教と中尾篤典教授らの研究グループは今年10月、日本人の約8割が1歳半までに何らかのケガをするとした。さらに、乳児期に負傷すると7歳までにその再発リスクは約1.5倍となると発表した。
グループは厚生労働省のデータベースを用いて、2010年に生まれた2万191人を調査。1万6239人が1歳6カ月までにケガをしていると分かった。さらに、7歳までに再びケガをする危険度は熱傷1.47倍、誤飲1.35倍、転落1.34倍の順で可能性が高かったとしている。
小原助教らは「家庭内でのケガ予防策を見直す必要性を示唆するとともに、将来的には、1歳半検診に関連して医療機関や母子保健行政による啓発や介入の一助となることが期待される」とコメントしている。