文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
筑波大助教が世界最北の島で新種の植物病原菌を発見

筑波大学の増本翔太助教は12日、世界最北の島である「エルズミア島」でホッキョクヤナギの葉に病気を引き起こす新種の真菌類を発見したと発表した。研究では島の優占種であるホッキョクヤナギの葉に、特徴的な黒い子実体を形成する病原菌を発見。これまで発見された近縁種と異なり、DNA配列も既存の種と違うと判明したため新種のRhytisma属菌類とした。Rhytisma属菌類は寒冷地のヤナギやポプラに病害を引き起こし、光合成を阻害する菌類。

増本助教は「北極やその他の地域から近縁種のデータがさらに集まることにより、Rhytisma属菌が宿主植物とともにどのように北極域に広がっていき、最北の陸地で生きているのかが分かってくるとよい」としている。