小林快次・北海道大学教授、11月4日=坂井市提供
カムイサウルスなどを発見した恐竜研究の第一人者である北海道大学の小林快次教授が今月、市龍翔博物館(福井県)で特別講演「恐竜発掘最前線+龍にまつわる話」を開いた。恐竜ファンの小中学生ら70人に「今日は見つからなくても明日は必ず出る」と考え、粘り強く取り組むことの重要性を語った。
小林さんが化石学者になれたのは、福井自然史博物館の吉澤康暢(よしざわ・やすのぶ)元特別館長との出会いであったと話した。「やってから、あきらめるのは仕方がないが、やらないと成功はない」。初めて化石採集をした際に、大切な考え方を吉澤さんから教わったという。
講演では恐竜の写真スライドを出すと、「あーカムイサウルス」「トリケラトプスや」などと子どもたちから歓声があがった。福井県立大で来年4月から恐竜学部が誕生することについて「福井県出身の恐竜研究者は僕しかいないので、もう一人というか、それ以上生まれてほしいですね」と話した。