K2-360 b(⾚)と遠⽅を公転する伴惑星K2-360 c(⻘)、アストロバイオロジーセンター提供
日本の研究機関「アストロジーバイオセンター」(東京都)などを中心とする国際研究チームは8日、太陽に似た恒星を周回する新たな複数惑星系「K2-360」を発見したと発表した。研究リーダーのジョン・リヴィングストン特任助教は「地球とほぼ同じ大きさの球体に、地球の約8倍の質量を詰め込んでおり、鉛のように高密度だ」と驚きを隠さない。
K2-360系は地球から約750光年離れた場所にあり、「K2-360b」と「K2-360c」という2つの惑星が周囲を回っている。bは地球のおよそ1.6倍の大きさで、7.7倍の質量。恒星を21時間で周回している。cは正確なサイズは不明だが、少なくとも15倍の質量が推定され、9.8時間で回っているという。
惑星系はアメリカ航空宇宙局(NASA)が太陽系外惑星の探査を目的に行っているK2ミッションで確認された。2009年に打ち上げた宇宙船に望遠鏡が取り付けてあり、観測した情報を地球に届けている。
ジョン特任助教は「これにより、1 ⽇未満で恒星を周回する『超短周期』惑星の中で、精密なパラメータが求められた最も⾼密度な惑星として知られることになった」と述べている。