FOX1号機/C1-2ロケット
宇宙ベンチャーの「アストロX」と千葉工業大学は9日、福島県の南相馬市から高度10キロへの到達を目指すロケット「FOX1号機/C1-2ロケット」を打ち上げた。2025年度までに宇宙から地球に戻る「サブオービタルロケット」の開発を目指している。
実験は通常と違った非火薬による「ペイロード分離放出技術」の開発、高度10キロまでの到達を目的とする。ロケットは全長6.3メートルで重さは162.1キロ。燃料が個体、酸化剤が液体のハイブリッドロケットとなっている。安全性が高い一方で、燃焼速度が遅いという課題がある。
アストロXは2025年度までに、ロケットの高度100キロまでの到達を目指す。「宇宙開発でジャパンアズナンバーワンを取り戻す」をテーマに取り組んでいくという。
◇ハイブリッドロケット
個体の燃料と液体の酸化剤を使うロケットのように、異なる2種類の物質の状態を使ったロケットシステム。