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南九州でトイレ遺構を初確認 植物の種や寄生虫の卵を発見

トイレの遺構、鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センターのホームページより

鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センターは先月、諏訪ノ前遺跡(阿久根市)で行った発掘調査で、約700年前のトイレの遺構を確認したと発表した。南九州でトイレ遺構と科学的に認められた初めての事例となる。

調査では直径約1.6メートルで深さ1~1.3メートルの穴が遺跡で確認された。内部からは植物の種や野菜を食べた人に寄生する「回虫」(かいちゅう)と「鞭虫」(べんちゅう)の卵が発見されたという。ほかにも、貝殻や花粉などが見つかっている。

センターは「確認されたトイレ遺構は、鎌倉時代から室町時代におけるトイレの様子や食生活、衛生環境を知る上で重要だ」としている。