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小林製薬と近畿大 ライフステージによる不調の論文で「水沼賞」を受賞 民間では初

近畿大学

小林製薬と近畿大学は6日、10~70代女性のライフステージ別の心身の不調に関する研究が「2023年度水沼賞」を受賞したと発表した。論文は同社の田中美穂さんが提出しており、民間企業の担当者が筆頭著者として水沼賞を受けるのは初だという。

研究では、年代別で抱える不調をアンケートによって可視化。「生理」や「子ども」「家族」などが心理的不調の種になると明らかにした。また、高齢になると老後や第二の人生への不安が増えていくとグループは推察している。

研究成果は症状を事前に知り、状態に気づきやすくなり、医療機関の受診など適切な対処につながると期待されている。

水沼賞は女性の年代に応じた貢献を目指す「日本女性医学学会」の雑誌に掲載された最優秀論文に授与される。今回で3度目となる。