横浜市立大学の原広司准教授らの研究グループは5日、横浜市の子育て世代を対象としたアンケート調査で夫婦の子育てに費やす時間を調べた。子どもが0歳の時は、妻の育児時間は理想より3時間長く、夫は年齢に関係なく理想の労働時間より約1~2時間多いと分かっている。
グループは同市在住で妻が20~39歳の1万世帯2万人を対象にアンケートを実施。2892件から回答を得ている。
調査によると、0歳では妻が子育てに使う理想は6.9時間だが、実際は10時間。夫の理想は3.1時間なのに対し、実時間は2.4時間だった。子どもの年齢が上がるにつれ、望ましい時間と実際の時間の差は小さくなっていた。
一方で、小学校入学後である6歳からはその差は再び大きくなる傾向にある。保育・幼稚園と比較して小学校は子どもが、自宅から出ている時間が短くなる。そのため負担が増す「小1の壁」が原因と推測されている。
ほかにも労働時間を調査。妻は子の年齢が大きくなるにつれて、実際に働いている時間と理想とのギャップは小さくなったが、夫に変化はなかった。