文教速報デジタル版

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世界初 JAXAらがISSのデジタルツインを製作 オープンデータ化を目指す

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と宇宙スタートアップ「スペースデータ」は31日、宇宙空間をデジタルで再現する宇宙デジタルツインの共創を開始した。国際宇宙ステーション(ISS)や微小重力環境をデジタルで再現して、電磁空間に宇宙を創る。ISSで得たデータをデジタルツインで公開するのは世界初となる。

デジタルツインは収集したデータを仮想空間に生み出す技術。両者は今後、宇宙環境をデジタル空間上に作っていく。これを社会に公開することで、事業や技術のアイデアをデジタル空間で気軽に試せるようになるという。

将来、設立が検討されている商業宇宙ステーションでは、衣食住や教育、エンタメなど多様な産業の参入が想定される。だが、宇宙の専門知識や経験が必要で参入のハードルは高い。デジタル上に宇宙を作ることで経済の発展にも貢献する狙いがある。

両者は「宇宙への打上げを伴わないデータ利用事業の分野からの宇宙デジタルツインの利用も目指したい」としている。