慶応義塾大学
慶応義塾大学の高橋大介准教授と大阪大学の安齋樹助教らのグループは今月、海藻のぬめりに含まれる成分「フコイダン」の糖質が、新型コロナウイルスへの感染とその重症度を強める「パラナーゼ」を阻害すると発見した。新たな治療薬のリード化合物となりそうだ。
研究グループは「新たにデザイン・合成したフコイダン類縁体が、新型コロナへの感染と炎症の調節に関与するヘパラナーゼの活性を阻害した。加えて、スパイクタンパク質に結合し、武漢だけでなく変異株(オミクロン株BA.2及びBA.5)の感染も抑制することを見いだした」と発表している。