順天堂大学
順天堂大学の矢野裕一朗(やの・ゆういちろう)教授らは、睡眠や運動が欠勤・離職率にどのように影響しているかを調べた。運動と十分な睡眠習慣の割合が増加すると、欠勤率が減少することが証明されている。
調査では1748社の419万9021人のデータを参考にメンタルヘルスと欠勤率の関係を調べた。
研究によると、睡眠により十分な休養を取れている人の割合が1%増えると、退職する割合は0.020%小さくなり、欠勤率も減った。また、運動習慣の割合が1%上昇すると、精神による病欠が少なくなった。
喫煙についても調査。割合が1%上がると、精神的問題による欠勤率は0.013%減少している。だが、喫煙が精神に悪影響を与えることや禁煙が改善につながることも確認されていることも認識する必要があるという。
研究グループは「ライフスタイルを支援するプログラムを導入することで、社員の生活習慣が改善されるだけでなく、メンタル関係の欠勤や離職を減らす効果が期待できる」としている。