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160立方メートルのプラズマでギネス記録更新 核融合エネルギーの経済性に貢献 QST

量子科学技術研究開発機構(QST)は4日、プラズマ実験装置「JT-60SA」が160立方メートル(㎥)のプラズマを生み出し、従来の100㎥を大きく超えてギネス記録に認定されたと発表した。

JT-60SA は核融合エネルギーの早期実用化を目指して日欧の7カ国が共同建設した実験装置。昨年10月に、物質が高温になり、気体を超えたプラズマを初めて観測している。今回の結果は、今後の加熱実験で世界最高の性能が期待され、核融合エネルギーの経済性を実証する原型炉にもつながりそうだ。

◇プラズマ

温度の上昇により物質は、個体、液体、気体、プラズマとなる。雷やオーロラなど自然界にも存在するが、核融合では数億度となる超高温のプラズマが対象とされる。