交尾するパンダメリタヨコエビ、(左)雌(右)雄
広島大学の富川光(とみかわ・こう)教授らは、新種のヨコエビ「パンダメリタヨコエビ」を和歌山県で発見した。謎のヨコエビの存在は西日本沿岸で以前から知られていたが、種類は明らかでなかった。形態解析とDNAに基づく解析をした結果、新しい種類のヨコエビであることが分かっている。
同ヨコエビの大きさは5~8ミリ。砂地にある石の下に生息する。白黒模様でパンダに似た色を持つことから名前が付けられた。グレー色である「カギメリタヨコエビ」や「ビンゴメリタヨコエビ」と近縁だと見られている。
パンダ模様はカモフラージュの役割があると推測され、交尾中も白黒模様がきれいに重なる。より詳しく調べることで、模様の理由が明らかになると期待されるという。