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絶滅危惧種タマカイの人工ふ化に成功 奄美海域では初 近大水産研究所

タマカイ

近畿⼤学は9日、絶滅危惧種であるハタ科の⿂「タマカイ」の人工ふ化に成功したと発表した。沖縄県⽔産海洋技術センターに次いで2例目。熱帯性のタマカイの繁殖は最も高緯度での成功例となり、奄美海域では初だとしている。

近畿大学水産研究所の奄美実験場(鹿児島県瀬戸内町)は7月に人工授精を実施。約23万匹の幼魚を得た。グループは「今後は、タマカイの安定採卵と種苗⽣産・完全養殖技術の開発を進め、持続的な養殖と天然資源の保護につなげる」としている。