東京海洋大学は6日、東京湾の奥と湾内の水温など性質が異なる境界部でマイクロプラスチック(MP)の分布が高いことを明らかにしている。特定の海域のMP総量を調査して結果を得たのは初めてだという。
これまで、海面に浮いている比較的大きなマイクロプラスチック(LMP)の分布は示されてきた。だが、微細なマイクロプラスチック(SMP)の濃度分布や総量を推定した研究はなかった。
研究グループは湾の海面と海中のMPを採取してその濃度をLMPとSMPに分けて推定した。その結果、海上にはそれぞれのMPがあり、表層より下には主にSMPが流れていた。その濃度は特に湾の中央部にある塩分など水質が変わる場所で高くなっていたという。