トドマツ精油の有無による症状緩和の比較
近畿大学とエステーは2日、月経前の不調をリラックス効果のあるオイル「トドマツ精油」の香りが症状を緩和する効果を確認したとしている。
月経前に生じる身体的・精神的な症状は月経前症候群(PMS) と呼ばれ、女性の社会生活に影響を及ぼしている。PMS には、腹痛や体の不快感、食欲変化、不安な気持ちになるといった症状がある。
先行研究では固形の練り香水のバーベナ調とミント調、ラベンダー調の3種では、PMS症状が緩和されることが分かっていた。今回の研究では香水にトドマツ精油を配合することでPMSの緩和効果に差異が生じるかを調べた。
その結果、PMS症状の改善比率はトドマツ精油を混ぜた香水が、より大きいことが認められた。グループは、「ウェルネス分野の商品開発に生かしていきたい」としている。