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アニメ制作市場規模 初の3000億円超え 「薬屋のひとりごと」など人気タイトルが影響

2022年から23年の業績動向

帝国データバンクは、アニメ制作市場の規模を調査した。2023年は初めて3000億円を超えたとしている。中華風の世界を舞台とした「薬屋のひとりごと」や「葬送のフリーレン」「【推しの子】」が人気を集め、グッズの売り上げなどにも貢献したという。

調査によると2023年のアニメ制作会社の平均売り上げは11億2300万円。増益は全体の44.9%。赤字が32.3%、減益が20.5%だった。一方、下請けとしてアニメ制作に携わる「専門スタジオ」の平均売上は3億9100万円にとどまっている。業績動向は「前年並み」が最多であった。

また、アニメ制作会社の約8割がフリーランスと取引を行っており、元請けでは9割に達していた。データバンクは「制作会社ではコストが請負金額を上回り採算割れとなったケースが引き続き発生し、増収ながら赤字に陥る企業が見られた」と報告している。