スマートフォンでストレスマネジメントを学ぶベトナムの看護師
東京大学の川上憲人特任教授と北里大学の渡辺和広講師らの研究グループは、新型コロナウイルス感染症の流行において、専門家によるサポートなしのストレスマネジメントが看護師の精神の健康改善に有効であると明らかにしている。
研究は2022年にベトナムの2病院とタイの4病院の常勤看護師1203人を対象に行った。スマホによるマネジメントプログラムを提供した群とそうでない集団に分けて比較。3カ月と6カ月時点で影響を調査している。
それによると、3カ月ではプログラムを行った介入群の抑うつが改善していたが、6カ月では有意な違いは見られなかった。少なくとも3カ月の期間内では効果があることを示しており、看護師の精神健康を改善するために活用できるとした。今後、東南アジアを中心に他国でも検証を行う予定だとしている。