順天堂大学
順天堂大学の南野徹教授らのグループは28日、細胞老化研究を一般の研究者が適切に行うことができるようにするガイドラインを作成したと発表した。適切な細胞老化研究を行うことで、抗老化治療の推進が期待されるという。
近年、蓄積された老化細胞を除去することで、加齢関連疾患の病的な老化形質を改善できると示され、多数の研究者が細胞老化を研究している。だが、生体で老化細胞を評価する方法は複雑であるため、統一の解析方法の確立が必要だった。
ガイドラインでは細胞老化マーカーについて提案し、その評価方法や有用性について言及している。また、老化細胞を生体内で検証できるマウスモデルや遺伝子改変マウスの有用性、ピットフォールについても述べている。5年を目途にガイドラインの改定を行うとしている。