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京大、eラーニング教材「健康情報なっとくん」を開発 医療の意思決定で「納得」

京都大学の岡林里枝(おかばやしさとえ)助教らのグループは、国民向けのeラーニング教材「健康情報なっとくん」(https://nattokun.jp/)を開発したと22日に発表した。健康情報の読み解き方や基本的な知識、スキルの獲得に役立つという。

日本では、自身の病態や置かれている状況について科学的根拠を基に意思決定するEBMを学習する機会がほとんどなく、その学習効果も評価されていない。そのため、EBMの中でも日常生活で有用と考えられるテーマで構成された健康情報なっとくんを開発した。

国民122人が活用してその効果を分析したところ、教材が市民の健康情報の読み解き方やEBMの知識の取得に有効であることが示唆されたという。

岡林助教は「多くの方々にご利用いただき、健康・医療情報を上手に活用し、『納得』のいく意思決定の一助になることを願っている。今後は、より多くの方々を対象とした本教材の有効性の評価や、教材の追加・改訂を行っていく予定だ」とコメントしている。