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世界初 アーク溶接プロセスの溶融ワイヤ内部加速挙動の直接計測に成功 大阪大

物質のエネルギーを高めて液体から気体になった次の段階をプラズマと呼ばれる。大阪大学の佐藤祐理子大学院生らのグループは20日、その中でもエネルギー状態が高い「アークプラズマ」によって溶融(ようゆう)される金属ワイヤ内部の流れの加速挙動をその場計測することに世界で初めて成功した。

研究グループは高輝度放射光X線を用いた高速イメージングを適用して、溶融した金属ワイヤ内部の流速をその場計測した。その結果、流れは金属ワイヤがプラズマで溶融されたのち大きく加速されていることが分かったという。

研究グループは「ものづくりの高度化、カーボンニュートラル、安全・安心社会の実現に貢献できる」としている。

同日付の英科学誌「コミュニケーションズ・マテリアルズ」で公表されている。