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世界初 やせ型糖尿病のモデル動物を開発 信頼性の高い実験に貢献 理研

理化学研究所と京都大学の共同研究グループは、ハムスターの遺伝子を改変することでやせ型糖尿病モデルハムスターの開発に成功した。12日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されている。

共同研究グループは、糖質や脂質の代謝が人に類似しているとゴールデンハムスターを用いて、受精卵を体外に取り出さずに行う卵管内ゲノム編集法(i-GONAD 法)により糖尿病の原因遺伝子「 IRS2(インスリン受容体基質タンパク質 2)遺伝子」を働かないようにすることで、やせ型糖尿病モデルハムスターの開発に成功した。

これまで日本に多いやせ型糖尿病の研究モデルとなる動物はいなかった。野生型ハムスターを実験対照に使うことで信頼性の高い研究が可能だという。