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能登半島地震による断層崖、なぜ出現したのか? 地震によるものでないと推察 金沢大と富山大

掘削調査の例

金沢大学の平松良浩教授と富山大学の安江健一准教授等からなる研究チームは、珠洲市で19日から掘削調査を開始すると発表した。令和6年能登半島地震によって生じた断層崖ができた原因などを探る。

調査は断層崖を横切るように調査溝を掘り、地下を観察する。そして、ずれの量や年代に関わる情報から断層の成因や過去の活動について探るという。

能登半島地震は半島の北岸沖合にある100㎞以上の海底活断層が連動して起きたことが明らかになった。一方で、同市の若山川(わかやまがわ)沿いで、最大上下2mの断層崖の発生が確認されている。この場所は活断層と10㎞離れており、地震によるものではないと推察されている。だが。その出現要因は分かっていない。

断層崖が現れた要因の調査に加えて、研究グループは能登半島で過去に起きた大地震により断層崖が出現してきたかを確認することで地震履歴を知る手がかりとしたい考えだ。