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ブレインの「3種前兆地震予知法」、9割超で的中 能登半島地震も予測 アプリ「ゆれズバ」に適用中

令和6年能登半島地震のゆれズバによる予報、1月1日午前7時45分=ブレイン提供

地震予報を配信する「ブレイン」は8日、地磁気・地電流、低周波音及び前震活動からなる3種類の地震前兆を観測し、これらから総合的に分析する高精度な地震予知法「3種前兆地震予知法」を実用化したと発表した。同社の地震予知アプリ「ゆれズバ」で適用されており、震度5弱以上の地震について94%の的中率を記録しているという。

前兆は全国に設置した観測装置で感知しており、3種類のうち「低周波音」は地震発生の1~2カ月前に発生する中長期地震を予知、「地磁気・地電流異常」は1~2週間前までの短期地震、「前震活動」は発生の数時間~数日前に発生する直前地震の判定に用いられる。

ブレインによれば、2016~24年6月までで1134件の地震を予報。震度5弱以上の地震について、9割を予測することに成功したという。

ブレインは「特に直下型地震では、大きな揺れが発生する震源域の周辺では緊急地震速報が間に合いはない」と指摘。「速報ではなく予報により地震の到来を前もって知ることは、より効果的で重要な備えになる」としている。地震予報の認知度を向上させて防災活動に反映することで、人的被害の低減につくしていきたい考えだ。

ゆれズバは、アプリストアの「Google Play」や「App Store」からインストールできる。