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新種のペンギン「パクディプテス」をニュージーランドで発見 現在と昔の中間に位置 岡山理科大など

「パクディプテス」の生態復元図。©新村龍也&足寄動物化石博物館

岡山理科大学生物地球学部の林昭次准教授と足寄動物化石博物館(北海道)の安藤達郎館長などの研究チームは今月、ニュージーランドの地層から発見されたペンギンが新種であると突き止めた。小さい潜水者という意味の「パクディプテス」と命名している。

パクディプテスは体高30~35cmで体重1キロ程度の最小級のペンギンとされる。翼の骨は古いタイプと現代型のペンギンの中間的な特徴を持っており、ペンギンの水中生活への適応進化を知る上での重要な化石となるとされている。

チームが化石を分析すると、パクディプテスは浅い海を泳ぐために適した体であった。また、ペンギンの翼が「曲がった状態」から「まっすぐな状態」に進化してきた可能性があるとしている。