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労働者の幸福度を評価する「労働者アバンダンス尺度」を開発 点数と抑うつなどに関連 筑波大

労働者のウェルビーイングのイメージ図

筑波大学の道善将太郎助教は3日、労働者のウェルビーイングを評価する「労働者アバンダンス尺度」(AIW)を開発したと発表した。AIWを活用すればより良い働き方や職場環境の改善につながることが期待されるという。合計点と抑うつ、健康問題に相関が認められたことから、妥当性があるとしている。

研究では研究機関や自治体、企業などの従業員に実施したコホート調査の対象者2745人を対象とした。メールで質問票を送り、回答を得ている。

グループは仕事や喫煙、飲酒などライフスタイル関連とストレス対処能力、うつ病といった幅広い項目から質問を作成した。幸福度を1つの指標として考えることは困難であるが、さまざまな属性の偏差値を平均して、多角的視点から捉えることはできるという。

道善助教は「複雑な要因を考慮し、時代の変化に沿ったウェルビーイングの評価をするためには、継続した研究が必要だ」とし「更なる研究により、正確に把握しより労働環境の改善に役立つと良い」と説明している。