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CO2濃度を計る次世代モビリティ開発 藻場が大幅に下げることを確認 長崎大

長崎大学の山本郁夫教授は2日、海洋における二酸化炭素(CO2)吸収・循環過程の見える化のために、次世代モビリティを開発した。自律船と海中ロボットで構成されており、センサーによるCO2濃度が測定可能だという。

山本教授らは藻場の減退期である11月と繁茂期の6月に上五島藻場海域(長崎県南松浦郡)で観測実験をしたところ、藻場が海水内のCO2濃度を大幅に下げることに寄与することが明らかになったとしている。

「海のCO2低減によるカーボンニュートラルへの貢献や藻場の体積把握によるブルーカーボンクレジット化に繋がる技術が生み出された」と説明。「長崎大学は今後も様々な海域への展開に鋭意取り組んでいく」と力を込めている。