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月経ステージで睡眠リズムが変化 スマートウォッチで妊娠活動のフォローが可能に 明治大

明治大学

明治大学の中村孝博教授らの研究グループは、20代健常女性の睡眠覚醒リズムが月経周のステージにより変化することを発見した。スマートウォッチなどのデバイスを身に付けることで月経周期や排卵日を把握でき、測定を必要としない妊娠活動ができると推測されている。

次の月経までの間隔である月経周期は、平均28日周期で一回りする。周期中では、女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の血中濃度に変動が見られる。これは、睡眠覚醒の周期などを駆動する概日リズムに影響することが分かっている。

研究ではスマートウォッチを使って、10人の20代女性被験者を対象に睡眠リズムに対する月経周期の影響を調査した。

今回計測した数値について相関関係を調べた。すると、月経周期の日数と時差ボケ(時間)との間で、強い正の相関が認められた。遅寝遅起き習慣のある女性は睡眠覚醒リズムが乱れ、不規則な目覚めが月経周期を延長させる傾向があることを示している。

続けて月経周期に伴い変化する寝起きのサイクルを解析すると、リズムの頑強性を示す「QP値」は月経期や黄体期と比較してエストロゲン濃度が高い卵胞期に大きくなった。

中村教授らは「スマートウォッチを身に付けているだけで正確に月経周期や排卵日が把握でき、煩わしい測定を必要としない妊娠活動(妊活)を近い将来、手に入れることができる」としている。