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3分以内の血液循環再開を目指す、新補助循環システム 補助人工心臓を開発 東北大

東北大学の白石泰之准教授らは、新しい小型軽量でシンプルな埋込型ポンプ「三分以内に挿入できる補助循環システム」を発明した。心臓の左室に直接穿刺(せんし)して補助循環を確立する道具で、緊急時に循環再開を可能とするものとして実用化が期待されている。米オーランドで開かれた学会で15日に発表されている。

研究グループによると、このデバイスは心臓以外の外傷の症例における腹止血手術などにも使えると推測されている。また、交通事故の多発地帯の外傷ショック時や予期できない心停止に対応する臨床最前線の現場でも稼働し、経皮的アプローチにつなげられる可能性があるという。

今後について、さらなる溶血凝固因子の探求や性能向上、小型軽量化などを目指し開発を続ける予定だ。本システムをこのまま体内に埋め込んで人工心臓システムとして蘇生に反応しない心臓でも生命維持が可能になるものと見込んでいるという。