筑波大学とポケモン、AI食事管理アプリの「あすけん」は11日、食事管理と睡眠の関係性の調査結果を発表した。睡眠改善とダイエット効果に睡眠計測アプリが貢献したことを示す研究は世界で初めてだという。
調査はゲームアプリ「Pokémon Sleep」を90日以上利用し、並行して食事管理アプリ「あすけん」で肥満の指標となるBMIを記録した2063人を対象に実施。今年1月19日~31日に行った。
総睡眠時間とBMIの関係を調べると、あすけんを使って食事管理をしながらPokémon Sleepにより睡眠時間が改善された人は、していない人と比べてBMIが大きく低下していた。また、ダイエット効果が約2倍に上昇していた。エネルギー代謝の向上などが、睡眠時間の増加やダイエットの促進につながった可能性がある。
筑波大の柳沢正史教授は「ゲームが生み出すヘルスケアの可能性を科学的に確認できたことに社会的意義を感じる」と評価。「今後もゲームとの掛け合わせによる睡眠科学の社会実装を進めていきたい」としている。